最新更新 2017.11.4

地球温暖化か寒冷化か

 

近年200年ほどの間に地球の平均気温が著しく上昇したことはよく知られた事実であり、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)がこの問題に関する多くの貴重なデータを網羅し、地球温暖化の危機的状況と、それを緩和するためのCO2対策の緊急な必要性を強調しており、日本政府もそれに基いていろいろな政策をとりつつある。

IPCCの結論は、世界中の専門家2500人がまとめた見解として、各国政府や世界の多くの人々に受け入れられており、メディアも全体としてこの方向で報道を続けている。しかし、この地球温暖化の主な原因が果たして人為起源の大気中CO2ガスの増加に起因するものであるのか、あるいは地球自然の変動に起因するものであるのかについては、議論がある。

 

地質学的には現在の地球は氷河期の中の間氷期であり、間氷期になってからすでに1万年以上経過しているため、現在はいつ氷期に向ってもおかしくない時期である。このてんに関して元アラスカ大学教授の赤祖父俊一博士1は、現在の地球温暖化が、AD1200年から1800年頃に世界が寒冷化していた、いわゆる小氷期の回復であり、人為起源ではないと指適している。また、東京工業大学の丸山茂徳教授2は、太陽活動が現在の温暖化を含めた地球の気候変動に大きな影響を与えていることを指適し、今後数十年間、地球は寒冷化をたどると主張している。

私自身、上記のお二人の主張は説得力があり、IPCCの人為CO2ガスの増加を地球温暖化の原因とする主張には大きな無理があると判断している。

 

 

このサイトでは差当たり以下のファイルとリンクした。

 

1.本の紹介「地球温暖化」論に騙されるな!」 丸山茂徳著 講談社,2008

日本地質学会NEWS 12(3)20093

Book review on “Do not be Taken in the Global Warming Theory” by M. Yoshida (Journal of Geological Society of India, 2009)

2.Nさんの書評批判に答えて.S10 Homepage 20094月から

3.地球温暖化論に騙されるな!英語版への翻訳を開始

4.「地球温暖化」論に騙されるな!英語版 “Approaching Crisis of Global Cooling and the Limits to Growth, M. Yoshida and V. Spencer (Transl)の発行201212

”Approaching Crisis of Global Cooling and the Limits to Growth”の日本語逆翻訳「2035年に始る地球寒冷化と人類成長の限界」発行へ始動201212

6.クライメイトゲート事件とグレーシャーゲート事件

7.紹介「「地球はもう温暖化していない―科学と政治の大転換へ」深井有・平凡社新書2015

日本地質学会NEWS201710 (Book review on “The earth is no more warming: Let Science and Politics Drastically Change!” by Yu Fukai)

 

 

 



1 赤祖父俊一,2008,正しく知る地球温暖化.誠文堂新光社.

2 丸山茂徳,2008,科学者の9割は「地球温暖化」CO2犯人説はウソだと知っている.